2008/08/31

セリーヌ・フォレスティエ



秋のばらの時期を迎えました。

夏のバラは、本当に過酷な暑さを反映して、花びらは少なく、サイズも小さく、色は薄くという、

まったく、やる気のない咲き方なんですが、

ようやく「本気出していきましょうか?」と言ってくれる季節になりました。

実は、ウチの住人たち、ほとんどが一季咲き。

つるバラってそうなんです。日陰の庭の宿命ですね。

せいぜい、かえり咲き程度。

だから、秋のバラっていっても、秋まで返り咲いたって言う感じ。


そんななかで、トップバッターで本気モードのバラを咲かせたのが

セリーヌ・フォレスティエです。

いつ見ても、違う花なんじゃないかと思うほど表情が変わります。

春の咲き方、秋の咲き方、色、ぜんぜん違います。

たぶん、このバラを育てている人はみんな、好きな時期というのがあるんじゃないかな。

私は、秋の色濃いのがすき。

なにか、木漏れ日の中に燈った明かりのように見える。

温度さえ感じられるようです。

ピンク色のつぼみが開いて、赤い色を表面に刷いた黄色は、花びらが開いていくに従い薄くなっていきます。最後はほとんど白いクリーム色となってしぼんでいきます。

まるで、綿菓子が時間がたってしぼんでしまうような。

夢の終わりを告げられる時が来る。


もっと、たくさん咲かせて欲しいところですが、どんなもんでしょう。

肥料やりすぎても咲かないタイプに見えるので、この冬の元肥は・・・

そうやって迷う時間もまた幸せ。